ドキドキを科学する『Doki Lab.』がここ新潟県長岡市に、新しい元号「令和」と共に発足しました。
記念すべき最初の投稿はこの組織立ち上げの経緯と使命、そして今後の活動に着いて記していきます。

結成のきっかけ

土器の3Dデータが一般公開

事の発端は私が地元である長岡市に帰ってきた時に「何か面白いものはないか」と探していたところ、市役所に粗末に置かれていた割と予算を使っていそうな冊子で特集されていた「火炎土器の3Dデータがパブリックドメインに」という情報でした。

火炎土器といえば、長岡市からも出土されたその焔を連想させるかのデザインが特徴的な縄文時代の土器で、我々長岡市民からしますと、街の至る所にレプリカやそのイラストを見かけることが出来て、そのユニークな形とは裏腹にかなり親しみ深いものです。

その3Dデータがパブリックドメイン、つまり一般公開され、誰でも商用利用できるというのはかなり保守的な地方ではかなり大胆な試みであるように思いました。

これの行間を読むと、長岡市としては十日町を始めとした様々な市町村が火炎土器のオリジンを主張している混沌した状況の中で、オリンピックの聖火台への火炎土器モチーフ採用のプロモーションと併せて、火炎土器プロジェクトとして流れを作り、「火炎土器=長岡市」という印象付けを長岡市内へのインターナルなメッセージとしても勿論、ライバル地域に限らない広い地域への対外的な発信も期待してのことと解釈しました。

この辺りの政治は善良な一市民の私にとっては関係ないのですが、行政のバックアップありで作られようとする流れに乗っかるのもなかなか楽しいものです。
やはり、一個人が出来るものとは比べ物にならないくらいの経済圏をはらんだものになりますから。

そして、彼に出逢う

情報が公開されて以来、この公開されたデータを使って何か出来ないか悶々と考えて、アイディアだけが溜まっていく日々を過ごしていました。
アイディアは出せるが形にすることが難しい。デザイナーとしての能力の臨界点を感じずにはいられませんでした。

そんな時にハイブ長岡で産業物産展が行われるということで気晴らしに行き、そこでロボットのブースを出していたのが、後に私のパートナーとなる樋口翔太(後の樋口シュタイン)だったのです。

ロボコンで世界一を獲ったという実績は世界で活動する私にとって申し分のない実績ですが、それだけでなく彼の機会を逃さないアグレシッブさとリスクテイカーっぷりには一回り年齢が違っても尊敬の念を抱かずにはいられません。

私が彼の年齢くらいの時って、周りが就活する中で一人でロサンゼルス留学に向けてひたすらにバイトと英語を勉強していた時ですから、似たようなものを感じました。

この物産展では彼以外に最低でも20、30人には声をかけましたが、その後連絡来たのは彼だけで、これは私のアプローチの仕方も悪かったのでしょうが、何よりも急に「ロサンゼルスからきました」という知らない私の話に乗っかってくるのは、「単純に長岡も捨てたもんじゃないな」とこの地方都市に期待を再び、抱いた瞬間でした。

アイディアが形に

そして、優秀なパートナーを手に入れたことで私の日の目を見ることがなかったアイディアたちが質量を得て、形となっていきました。
最初は公開されたデータを編集し、3Dプリンターで出力していく程度のものでしたが、そこから新たな着想を得て、作ってはまた会議の日々。

勿論、予期せぬ失敗もあるわけで、なかなかにきつい日もありましたが、それでもいくつか形になったものを周りの人に見せてその反応を楽しめる程度にようになっていたのはその失敗の積み重ねでしょう。

そして、満を辞して、この六月についにプロトタイプである火炎土器型ランプ(名前未定)を公の前に公開する運びとなりました。
勿論まだ完成ではないですが、最初ということもあって感慨深いものがあります。

Doki Lab.とは?

想像力を取り戻す

ドキラボの目的は土器にコミットすることではありません。

もともと3Dモデル公開をきっかけに、色々な土器グッズを作り始めてわかったことですが、とにかくその行われた会話がとにかく楽しくて、言ってしまえば「ドキドキ」したのです。

もしかして、一番最初に火炎土器が生み出された時も、その土器と考案者を囲んで、「一体どうやって作ったんだ?」とかさぞかし楽しく盛り上がったに違いありません。
でなければ、あんなに火炎土器が生み出されるはずがないでしょう。

この土器を囲んで行われた(であろう)生産性の高いコミュニュケーションこそ現代に蘇らすべきものだと思うのです。
とにかく今はアイディアを形にするコストがとにかく安い時代なわけですから、ちょっとした内輪で始まった会話であっても、周りの人を巻き込んで、形にすることは難しくありません。

そして、何より楽しいのです。

現代では何か楽しいことをしようと思うと、どうしてもお金を使うことが多すぎるように思います。
例えば、長岡であれば、「週末は高速バスを使って東京ディズニーランド」でなんという声も珍しくありません。これでは地方で生まれたお金が都市に流れていくだけで、地方の経済はどんどん先細っていくだけなのです。

その会話がどれだけ経済性や社会意義を有しているかとかはあまり問題なくて、ここで周りの人を巻き込んで行われる有機的な会話にこそ価値があり、地方こそそれを活かすべきなのです。
そこには地方格差は存在しません。

ドキドキを科学する温故知新組織

火炎土器をモチーフにしたグッズ開発などの試みは過去にも行われていましたが、そのどれもがただその美しい形を拝借しただけのTシャツやらのお土産アイテム止まりで、残念ながらあまり現代で存在する意義を見いだせていません。

我々は様々な分野のスペシャリストでチームを組み、この過去からの贈り物に現代的解釈を加え、言うなれば「現代版火炎土器」を復活させていきます。
クリエイティブ的な側面だけでなく、テクノロジー的要素もふんだんに加え、とにかく思いついたことを形にしていくわけですから、全く土器と関係ないものも出来上がるでしょう。
ただ、その過程こそがアートで、現代の土器(ドキ)なのです。

今後の活動予定

ディズニーランドよりも楽しいものを作る

どう頑張っても100年後にもこの長岡市にはディズニーランドは出来ませんが、それよりも楽しいものは作ることができます。

そのためにはより多くの人を巻き込んでいく必要があり、マンパワーだけの話ではなく、少なくとも周りが「楽しそう。やってみたい」と思わさせられるような魅力のあるプロジェクトでなければいけません。

そのためには、長岡市内だけで始まりから終わりまで完結するのではなく、世界中の人間を巻き込んでいくようなものでなければいけません。
我々はこのプロジェクトを「オール長岡」と定義することも意識することなく自由に活動していきます。

土器グッズ順次公開予定

まずは、今までの準備期間中に制作してきた土器グッズを公開しつつ、周りの客観的フィードバックを得つつ、認知も広げていければ、と考えています。

具体的な展開やスケジュールはTwitterやInstgramをはじめとしたSNSで発表していきますので、そちらの方を確認していただければ幸いです。

仲間を募集中

一緒に「なんとなく楽しいこと」をしたいという人を募集中です。プログラミングの知識などの専門性を一切不要で、とにかくワクワクしたいヘルシーな考えをお持ちの方であれば、誰でも歓迎ですし、間違いなく活躍の場があります。

我々にはただの内輪話からビジネスに広げる能力を持った人間もいますし、アイディアを形にできる技術を持った人間もいますので、普通の「ガールズトーク」からも何か地方に貢献できるものが生まれるかもしれません。

各種SNSから連絡をいただいても良いですし、直接ラインやメールから連絡をいただいても対応いたします。

また、無料英会話ミートアップやらイベントもやっていきますので、そういったところから参加していただいても大歓迎です。

一人だとできることはたかが知れているかも知れませんが、ヘルシーな人間が揃うとこうも楽しく、周りを巻き込んだプロジェクトができるという前例になれればという願いを込めて、記念すべき最初の投稿の締めとさせて頂きます。

一緒にディズニーランドより楽しいものを作りましょう。